京男と食文化⑤
先週、珍しくおとうちゃんが作ってくれた『たぬきうどん』がコレ↓
あんがとろとろで美味しい!今の時期は少し暑いかもですが^^;
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時は何年か前、夫の友人が仕事で茨城に来たときの会話。
友人『この辺りで「たぬきうどん」っていうと何がのってます?』
私『え?まあ揚げ玉ですかね~』
夫『あれびっくりするよね』
私『?』
友人『自分たちはね、たぬきって言ったらあんかけのうどんなんですよ。昨日、この近所の店で注文したら揚げ玉のうどんがでてきて何コレ?ってなりましたわ(笑)』
と、盛り上がっておりました。
しかし私の中ではこの2人が言う地元のお店がたまたまそういうメニューだったんだろうな~と、特に気に留めませんでした。
その後、京都へ行く機会があり、とあるうどん屋さんに入りました。
そこで試してみようとたぬきうどんを注文すると見事なあんかけうどんが!
わあ、夫たちが言っていたのは本当だったのね!
と、この時はじめて異文化に気づきました。最初に知ってからかれこれ半年くらい経っていたでしょうか・・・。
京都・祇園の出前文化の中で、あんでとろみがついたたぬきこのうどんは「温かいまま届けられる」「真冬でも身体の芯から温まれる」などの、お客様へのおもてなしの心から誕生したそうです。(諸説あり)
これには凄く納得!冬場、初めて夫の実家に泊まったときに痛感しましたが、京都の冬は底冷えして本当に寒いです。出発前に『茨城のほうが寒いから平気よ!』と豪語していましたがそんなことなかった衝撃的な思い出です。
ちなみに茨城住まいの私の場合、油揚げがのったそばやうどんを「きつね」揚げ玉がのってるのが「たぬき」と認識しています。これは関東の一般的な認識と一致しているよう。一方、京都以外の関西では「きつね」は油揚げがのったうどんのことで、「たぬき」は油揚げがのったそばのことだそう。うーん、うどん文化は関東・関西でひとくくりに出来ませんね。
あと、調べるうちに『京都で揚げ玉うどんを注文する場合は「ハイカラうどん」と言う』とあったので夫に聞くと
『なにそれ?初めて聞いたわ』とのこと。
『じゃあ揚げ玉のうどんは何ていうの?』と聞くと
『普通にうどん頼んでトッピングとか追加注文すれば?あえて頼まんけど』
とのことでした。
これはおとうちゃん個人の文化なのか『ハイカラうどん』という名称がマイナーなのか・・・
次回の京都帰省の際にはリサーチしてきたいと思います^^;